「一光三尊佛奉迎報恩講法会」御参列御礼    2015/09/07

 

 御無沙汰しております。毎日慌ただしく過ぎて行く中、数カ月前の出来事が、数年前の出来事の様に思えます。

 標題の件、多くの皆様に御参列頂き、誠に盛大に執り行う事が出来ました。

 改めまして、心より御礼申し上げます。本当に有難うございました。

 到底容易には語り尽くせない様な大法会でしたが、お越し頂けなかった方の為にも、少しづつ振り返って参りたいと思います。

 

 御尊像のお迎えまで2か月となったある日・・・

 蓮の花咲く美しい風景・・・ここは高田本山専修寺宗務院前でございます。

 2カ月後に迫った御尊像のお迎えに先立ち、御挨拶と実務に関する事前の打ち合わせで出張した次第。幾つかの運営上の御協力のお願いにも快諾して頂き、感激して諸堂参りの御挨拶をした為か、大事な任務を忘れてしまいました。それは、一光三尊様をお迎えに御開山聖人と共に善光寺に向かった性信房が、御尊像を載せるのに使用した背負子の現物を、宝物殿で拝見して来る事。これは撮影禁止のものなので、現地に行くしか拝む事の出来ないものなのです。この1点のミス以外は全て完璧。予定通り三重のうなぎと松坂牛を堪能してから戻りました。

 お寺に戻ると、厳しい現実が待ち受けています。残り2カ月で御尊像をお迎えする準備を整えなければなりません。課題は無数に有り、一刻の猶予も無い状況。急がなければ・・・。

 ペンキ屋さんでも始めるのか?という程の大量の塗料を購入。欄干だ、山門だ、庫裏のトタン屋根だと、次から次へと、怖い思いをしながら塗り直し。

 「尊前で高所作業なんて・・・」と皆さんが敬遠される場所は、住職の仕事。お内陣の高所作業風景は、とてもお見せ出来ません。

 皆さん疲れもピークですが、見違える程美しくなっていく本堂に勇気付けられ、また力をもらいます。

 本堂外陣(げじん)の床が予想外にしっかりとしていたのは意外でした。殆ど修復不要の状態でした。畳は全部表替えでバッチリなのですが、お内陣の状態は虫食いが酷く、修復が大変でした。痛々しいので、画像は御見せ出来ませんが、バッチリ修復し、御尊像と皆様の御迎えに備えます。

 もう、今年だけで何度目の出陣になるんだろうか・・・?スズメバチ退治の業務用防護スーツ買ってしまいました。今回は高所作業では無いので、いつもの緊張感は無し。後味の悪さだけ。(皆さんの安全には代えられません、合掌)

 あっと言う間に完了。

 想像を遥かに超えて過酷だったのは、瓔珞の洗浄。正直、大変でした。

 バラすのは大変、洗浄するのはそれなりで、こんなに綺麗になりました。

 そして組み直し。実はこれが結構過酷でした。

 間隔の細かい調整に失敗すると、またバラして組み直し。

 「気が遠くなる」という言葉は、こういう時に使うものなんだなと痛感。

 

 他、草むしりや拭き掃き掃除。尊前荘厳や記念品の仕分け梱包、売店の記念品準備や来客用の食事準備、或いは事前のしおり配布から霊園の施設補修整備まで、数え切れない程の尊いお力添えを皆様から頂戴しましたが、いつまで経っても法会の様子をお伝えする事が出来なくなってしまいますので、ほんのごく一部だけを紹介させて頂きます。(全て紹介出来なくて申し訳有りません)

 御尽力頂きました関係者の皆様には本当にお世話になりました。人手不足の為、たびたび急な応援要請をしてしまいましたが、皆様何度も快く駆け付けて下さいました。本当に有難うございます。

 ちなみに、普通の障子の張替はそれ程大変では無いのですが、本堂の千本障子(金色の骨の複雑な折れ戸)の障子の張替は本当に大変でした。

 

 <1日目>

 それでは、法会の初日の様子から順に御覧頂きます。

 初日はお勤めの後、恒例の祖師寿表彰です。今年は6名の方々を皆さんでお祝いしました。その後、住職から御尊像に関する一通りの説明を聞いて頂いておさらいした後、いよいよお迎えのその時が来ました。

 「間も無く御尊像が到着されます。開基堂前までお集まり下さい。」

 マイクでの御案内の後、御参列の皆様には本堂から開基堂脇の霊鷲山の岩の前に移動して頂きます。

 丁度日暮れに差し掛かるタイミングは、想定通りの展開。

 幻想的にライトアップされた光の回廊を辿って、御尊像の輿が本堂に向かいます。全ては打ち合わせ通りで完璧。手際良く準備して頂いたスタッフの皆様の優秀さには、改めて驚かされました。

 光の道しるべをたよりに、全員でパーリ語の三帰依文を唱いながら交代交代で御尊像をお運びします。(ブッダーム、サラナーム、ガッチャーミー~♫)

 画像が急に乱れておりますが、先導の提灯係だって御尊像をお運びしたい。カメラマンだって、一刻も早く交代してお運びしたい。・・・と言う訳ですので、お見苦しい点はご容赦を。(皆さん感激して興奮状態なのです)

 ようやく本堂にお迎え出来ました。急に画像が落ち着きを取り戻しているところが、何とも微笑ましい気が致します。

 明日はお待ちかねの御開扉。土曜は本堂に泊まって御尊像と共に過ごしたいという方達が殺到。本堂はビッシリと布団で埋まりました。皆さん阿彌陀如来の夢告を楽しみにしてウキウキワクワク。修学旅行の子供達の様に目を輝かせていたのですが、堂々とババシャツで着替えちゃったりしている御婦人もおられたので、撮影は遠慮させて頂きました。(^_^;)

 

 <二日目>

 いよいよ御尊像の御開帳が行われる二日目の朝、受付開始前から多くの方達が来られ、売店は想定外の大忙し。

 いよいよ御開扉勤行が始まります。受付の方達は参列出来ないので、モニター中継画像を御覧頂いています。

 若干ですが、小雨がパラつく天候の下、本堂に入り切らない参列者様の為に用意したテント席。立ち上がれば御尊像を遠目に見る事も出来るし、勤行もスピーカー経由ですが聞こえるという事で、評判もまずまず。

(御尊像は秘仏につき、画像は御見せ出来ませんので、御容赦下さい)

 

 御開扉勤行が終了の後、当山開基高名興仁上人三十七回忌法要と続きます。

 興仁先生は、楽しみに待ち焦がれた「御尊像お迎え」の4年前、昭和54年9月に遷化されました。その様な経緯から、当選擇寺としましては、何としても御尊像をお迎えし、先生の三十七回忌を執り行いたいと願っていた訳であります。

 

表 白

敬って、大慈大悲の阿弥陀如来の御前に申して白さく、本日茲に、有縁参集の人々と共に、恭しく尊前を荘厳し、懇ろに聖教を読誦して当山霊鷲山選擇寺開基高名興仁上人三十七回忌法要を厳修し奉る。

 それ惟んみれば、如来摂取の光明は、三世永劫に輝き、末世相応の法雷は、十方三界に轟きたり。

 顧れば、当山開基高名興仁法師、昭和二十七年、遠き宿縁に導かれ、ここ奥州和賀の勝地に本願他力の聖教を伝えし念佛の道場を建立し、これを選擇寺と名付けたり。

 爾来日夜如来の本願を仰ぎて聞法の歓喜にひたりき。

 しかれども諸行無常は普遍の道理にして何人もこれを避くること叶わず、上人遷化せられしその日より、早三十六年の星霜を経たり。

 今やいよいよ如来興世の本懐に応え奉るべきの時。

 後に残れる我ら此度の法要を機縁として、深く上人の功績を偲びつつ求道聞法にいそしまん。

 希わくはもろ人、朝には縁起甚深の妙理を思い、夕には真如法界の月を仰ぎつつ、ともどもに仏祖遺弟の道を歩みて具会一処の幸せを得んことを。

伏して乞う、三宝、哀愍納受し給へ。

 

平成 二十七年 九月 六日

   霊鷲山選擇寺 住職 釋 興真   

 

 「我等が宿念、ここに万足す!」

 一同万感の思いであり、このまま感慨に浸りたい気持は山々なのですが、皆様お待ちかねの午前の内陣参拝に移らなければなりません。

(解っては居た事でも、この慌ただしさには目が回りそうです)

 いよいよ内陣参拝(午前の部)開始です。岩手日日新聞さんが取材に来られました。記者の方にも御参拝頂きましたが、御尊像の画像は許可出来ませんので、参拝を待つ人達の行列の写真のみ、記事に採り上げて頂きました。

 新聞記者の方には、「200人位だと思います。」なんて安易に取材で答えてしまいましたが、後で調べたところ、実際には記帳された方達の数だけでも倍位は来られていました。(ビックリ!)

 余間では一光三尊佛絵傳(高田本山)の絵解き(列で待っている方々への説明)や、内陣での作法、御尊像の説明などでみんな汗だく。私は抜け出して取材対応やらスタッフへの指示やら遠方から来られた方達のお見送りなどででキリキリ舞い状態。一気に時間が過ぎてしまった関係で、写真が殆ど残って(撮影できて)おりません。事情御賢察の上、何卒御理解下さい。御尊像と絵傳の説明を担当された本山の録事様のお二人は、内陣参拝が終わった後は、「あしたのジョー」のラストシーンの如く、燃え尽きた状態だったと思います。栗廼先生、藤澤先生、本当にお疲れ様でした。

 驚いたのは、午前と午後の二回、時間を用意した内陣参拝が、最後まで行列し続けた事。これには本当に驚きました。でも何とか御参列頂いた方全員に、御尊像との結縁を結んで頂く事が出来ました。(最後までギリギリでしたが)

 

 さて、午後の内陣参拝が終わると、二日目最後の「参拝者勤行」に続きます。在家代表として亀田総代に導師をお願いし、計6名の皆様で勤行して頂きます。

 途中、体調に変調を来した方が倒れるハプニングが有りましたが、何と偶然横に居たのは現役の看護師さん。的確な応急処置により回復し、一安心。後日元気な姿でお寺に御挨拶に来られ、皆で喜んでおります。

(これも御尊像の大功徳のお蔭様なのでしょうか?)

 御尊像を前にした皆さんが、緊張して声が出なくなってしまった時の為、後ろでいつでもサポート出来る様、待機しておりましたが、皆さん伸び伸びと大きな声でお勤め出来ました。素晴らしい!

 在家参拝者勤行を一光三尊佛の前で行う機会など、そうそう有るものではありませんので、皆様には素晴らしい経験をして頂く事が出来ました。

  参拝者勤行が終わると、いよいよ御尊像とのお別れ。御閉扉勤行です。

 泣いている方が沢山おられましたが、御閉扉勤行でお別れする瞬間は、何とも言えない惜別の情が胸に込み上げて来ます。

 これは実際にお見送りした方にしか解らない特別な感情だろうと思います。

 皆さんが暫しの別れを惜しんだ後、御閉扉後のお内陣では御尊像を丁重に梱包し、再び組み立てた輿の中に御安置致します。全てが完了し、お待ち頂いた皆様に、御礼の御挨拶と、明日の御尊像のお見送りについて説明しました。

 結構な時間が掛かったのですが、誰一人お帰りにならずに本堂でお待ち頂いていたのには大変驚きました。皆さん遅くまで大変お疲れ様でした。

 

 <三日目>

 晨朝勤行の後、直ぐに御出立前勤行から御尊像の輿の運び出しに入ります。

 その前に、今回の御開扉で維那様(いのう)を務めて頂きました清水谷先生からお言葉を頂戴しましたが、過分なお褒めのお言葉に、一同恐縮。 

 「そろそろ出て来そうよ!」・・・外の方達もザワついて来ました。

 維那様の先導に続き、皆さんで少しづつ交代して車までお送りします。

 皆さん御尊像の輿をお支えしたくってソワソワ・・・(画像から伝わって来ています)

 近くまで寄って、最後まで名残を惜しむ方、遠くから控えめにお見送りする方、人それぞれですが、皆さん大切な家族との別れを惜しむ様な切ない思いで、見えなくなるまでずっと見送っていました。

 この後、三日目の報恩講のお勤めをしっかりと執り行い、無事、この大法会は終了致しました。受付で記帳されなかった方も居らっしゃった様ですので、御参列の御礼のハガキの文章をそのまま転載致します。

 

新涼の候、御同行各位様におかれましては、御法悦の段、お慶び申し上げます。

先日執り行いました、三日間に亘る、「一光三尊佛奉迎・報恩講法会」では、大変御多忙中にもかかわらず、御参列を賜りまして、誠に有難うございました。

 中日に執り行いました、「当山開基高名興仁上人三十七回忌法要」では、上人の遺徳を偲び、全国から大変多くの皆様に御参列を賜り、盛大に執り行う事が出来ました。重ねて厚く御礼申し上げます。

今回の法会では、有難き御佛縁のお導きにより、多くの皆様に、一光三尊様との御結縁を結んで頂く事が叶いました。これを機縁として、皆様が今後尚一層、如来の佛恩に謝し、雑行を捨てて本願に帰し、無明の闇を破って無碍の一道を歩み始める事となれば、興仁上人の宿念はいよいよ実を結び、み教えの輪が大きく広がりを見せると共に、同朋親和の宿願も叶うのではないかと、固く信ずるところでございます。

多くの皆様から頂いた御支援と御奉仕、並びに御期待にお応えすべく、全力を尽くして参る所存でございます故、今後共、何卒宜しくお願い申し上げます。

 末筆ではございますが、また次にお会いする日まで、どうぞお体御自愛下さい。

 皆様の元気な御姿を拝見するのを、今から楽しみにしております。        合掌

 

                        霊鷲山 選擇寺 住職  釋興真

 

 それでは、大変簡単ではございますが、以上をもちまして、天拝一光三尊佛奉迎 平成二十七年度報恩講法会の御報告とさせて頂きます。御参列頂きました皆様には、この場を借りまして、改めて厚く御礼申し上げます。

 最後に、この大法会の開催準備に奔走して下さいました皆様、尊いお力添えを頂きまして、本当に有難うございました。重ね重ね、厚く御礼申し上げます。

 

                        合掌  釋興真

 

 

 「おまけ」全てが終わり、皆さんの晴れ晴れとした表情をご覧ください。

 

 

 

 

 

「一光三尊佛奉迎報恩講法会」         2015/09/02

 

 待ちに待った大法会です。毎日準備に大忙しです。

 久し振りに選擇寺に来られる方は、綺麗になった本堂で気持ち良く御参列頂けると思います。あと、初めて起こしになる方は遠慮無く総合案内の腕章を付けた係の者に御相談下さい。気さくな人ばかりですので、どうぞ御安心を。

 そして、多くの皆さんに朗報が有ります。本堂の座席ですが、椅子を4倍に増やしました。足の悪い方にもこれからは御参列頂き易くなると思います。

 今回の目玉である、「内陣参拝」ですが、午前と午後の二回執り行います。

 注意して頂きたいのは、輪袈裟と念珠を必ず御持参頂きたい事です。着用していないと、内陣参拝出来ません。少しばかりの数を用意してお貸し出来る様に準備する予定ですが、それ程多くの数を用意出来ません。出来るだけ各自で御準備頂きます様、お願い致します。それと、一部の方には、事前に「参拝の栞」をお配りしておりますが、当日お忘れ無くお持ち頂きます様、お願い致します。

 時間が無いので、この辺で失礼します。

 

                        合掌  釋興真

 

 

「住職はつらいよ」              2015/08/04

 

 住~職~たるものつらいもの、顔~で笑っ~て~、顔で~笑って腹で泣く、腹~で~泣~く~。(男はつらいよのメロディで)

 そうです、住職はつらいんです。お寺を守る為に何でもやらなければなりません。当山の鐘楼堂に作られた大きなスズメバチの巣。気が付く前に総代のお孫さんが刺され、救急車で運ばれてしまいました。明日は花や松の入れ替えの御奉仕に、お母さん方4名が朝早くから来られる予定。もはや一刻の猶予も無し!

 …という事で、昨夜0時30分、その時は来ました。この熱帯夜に、真冬用のツナギを2枚重ね着してゴーグルを着用!殺虫剤でビショビショにした防虫網を被り、厚手のゴム手袋を付けたら準備完了!(目標高さ5m、大型梯子用意!)

 出撃の前に、阿彌陀様に御挨拶。全てをお任せし、いざ、出陣!

 何の罪も無い、ただ懸命に生きようとしていただけなのに、皆殺しにされる不条理…。全てが終わり、風呂に入っている間、やり切れなさ、後味の悪さで放心状態でした。でも、彼等と私達は残念ながら共存出来ないのです。そして、事故を未然に防ぐ義務が、私には有ります。私はその義務に忠実に従います。

 結果、無事に任務を終える事が出来ました。極重悪人として。(合掌)

 正直、日中来客の対応をしている時も、この事が気になって仕方が無かったので、無事に終わって本当に良かったです。(まだ生きろという事の様です)

 翌日、いつもの4人が元気に作業している様を見て、大いに慰められました。

 

 住職たるもの辛いもの。でも、その辛い役目を一つ一つ果たして行く度に、必ず「救い」を感じる事は出来るものです。今迄も、そして今回もそうでした。

 皆さんも日々の暮らしの中で、苦しみや困難に立ち向かわなければならない、気の進まない様な事を克服しなければならない局面に遭遇すると思います。

 そんな時、「絶対にして頂きたく無い事」がございます。それは、

「他人を非難するだけで、自分が苦しみや困難に向き合う事からは逃げる事」

です。これは私自身に問いかける言葉でも有ります。

 自分は努力をせず、他人を誹謗中傷する。そういう人間には決してなるまい。そう、日頃から心掛けてはおりますが、ここで皆様に呼び掛ける事によって、私自身、強く戒めたいと思います。

 

                        合掌  釋興真

 

 

「第一回、選擇寺紅白歌合戦、優勝は紅組でした」 2015/07/10

 

 なかなか追加の御報告をアップする事が出来なくて申し訳有りません。

 標題の紅白歌合戦、記念すべき第一回優勝チームは紅組で、点差は圧勝で幕を閉じました。女性陣5人が声を整えてその美声を披露したのに対し、男性陣は5人の内3人が、連日の読経で声がガラガラ状態の「手負いの衆徒」+総代の混成チームという布陣で臨んでしまった戦略ミスも有り、白組としては大変残念な結果に終わってしまいました。次回(9月7日)報恩講のオサライ会でのリベンジに期待です。

 一番盛り上がったのは、善念先生と母イネさんの「親子対決」。結果は93点対92点という1点差の僅差でイネさん勝利!やはり母は偉大で、そして強かった!

 敗北を喫した白組の男性陣は、罰則として後片付けをします。罰ゲームなんですけど、何故か皆さん楽しそうです。

 

 以上、今年の永代経法会に関するレポートは、簡単ですが、これにて終了致します。私達は、既に残り2か月を切った、一光三尊佛奉迎報恩講法会に向けて気持ちを切り替えて行かなければなりません。先日、高田本山に伺って御開扉の段取りについて打ち合わせて参りました。やらなければならない事は山程有ります。皆様に御協力頂きたい点等をまとめ、近日中にお知らせ致しますので、御協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

                        合掌  釋興真

 

 

 

「平成二十七年度永代経法会、御参列の御礼」 2015/06/30

 

 昨年から皆様にお送りさせて頂いている礼状ですが、今年も残念ながら住所不明で届かなかった方が数名いらっしゃいます。こちらで正確に郵送先を把握していなければならないので、責任を感じている次第。都合が付かず、お越し頂けなかった方もおられると思いますので、以下、文面をそのまま記載します。

 

初夏の候、御同行各位様におかれましては、御法悦の段、お慶び申し上げます。先週末に執り行いました永代経法会では、皆様大変御多忙中にもかかわらず、御参列を賜りまして、又、多くの皆様より多大な御支援・御賛同を賜りまして、誠に有難うございました。

永代経法会と同時に執り行いました、「新住職襲職式」と「是信上人笠松故事八百周年記念法要」、そして、「興隆上人三回忌法要」につきましても、大変多くの皆様に御参列を賜り、盛大に執り行う事が出来ました。重ねて厚く御礼申し上げます。

住職襲職式では、皆様に新住職としての門出に立ち会って頂きました。笠松遺跡での記念法要に向かう行列の際は、近隣の住民の方達が、是信上人役を先頭とする私共の行列に掌を合わせて見送って下さいました。興隆上人三回忌法要では、上人在りし日を偲びお集まり頂いた沢山の方達が、上人の遺徳によって数々の教えを聞く機会を得る事が出来ました。これら何れの出来事も、諸行無常の時の流れの中で過ぎて行く「二度と繰り返される事の無い、掛け替えの無い貴重な瞬間」であります。この貴重な瞬間を、皆様と共に過ごし、当山の歴史に新たな一歩を標す事が叶いました事は、私にとりましては誠に光栄であり、九月に予定しております、御尊像をお迎えする「報恩講法会」の開催準備に向けて、何よりも大きな励みになるものと、深く感謝申し上げる次第でございます。

 天候が不安定な折、どうぞお体御自愛下さい。九月の報恩講法会にて、皆様の元気なお姿を再び拝見出来ます事を、今から楽しみにお待ちしております。    合掌 

         真宗高田派 霊鷲山選擇寺 住職 釋 興真

 

 礼状の届かなかった一部の皆様、本当に申し訳有りませんでした。大変略儀ではございますが、ここのブログへの掲載をもちまして、御礼方々御挨拶申し上げる次第でございます。

 さて、前述の笠松故事八百周年記念法要の様子を取材に来て下さった、北上ケーブルテレビさんが、「マイタウンきたかみ」という番組で放送して下さいました。静止画で恐縮ですが、番組を視聴出来なかった方の為、簡単に紹介させて頂きます。

 

 

まずは、アナウンサーさんが、記念法要の概要を説明。


選擇寺の事も紹介して下さいました。(感謝)


山門を出て笠松遺跡に向けて出発する御三方と、後に続く関係者。


是信様、千原長左衛門様、橋本作内様の三人も、八百年前、この山並みの風景と殆ど同じ風景を見ていたのかと思うと、不思議な気がします。


記念勤行の様子。


御参列頂いた皆様に御焼香して頂きました。

 北上ケーブルテレビ様、本当に有難うございました。地元北上の偉大な歴史遺産に焦点を当てて取材して下さった「地元愛」を、ひしひしと感じました。今後共、どうぞ宜しくお願い致します。

                        合掌  釋興真

 

 

 

 

「平成二十七年度永代経法会、御参列誠に有難うございました」2015/06/23

 

 もう、何からお話して良いのか…。嵐の様に過ぎ去った三日間でした。

 とりあえず、住職襲職式と笠松故事八百周年記念法要の写真をアップします。

 (撮影者は、黒沢尻北高校写真部のエース、町中大悟君です)

 笠松遺跡まで徒歩で歩いた1.8kmの道中、農作業の手を止めて、沿道まで来て掌を合わせて見送ってくれる方達を見た時は、思わずジーンと来ました。

 今、お越し頂いた皆様への礼状を作っています。出来るだけ早く続きの報告を致しますので、もう少々お待ち下さい。

 

                         合掌  釋興真

 

 第三世住職襲職式

敬白文を読み上げ、新住職としての決意を表明。

久しぶりに家族三人で一つの写真に納まりました。

しっかりと御挨拶。

 

 笠松故事八百周年記念法要 表白

 

 敬って、大慈大悲の阿彌陀如来ならびに、宗祖親鸞聖人に白して申さく、本日此処に、有縁参詣の僧俗と共に、弟子釋興真、恭しく尊前を荘厳し、懇ろに聖教を読誦して、是信上人笠松故事八百周年記念法要を厳修し奉る。 

 それ惟みれば、阿彌陀如来は、智慧の光明を放ちて、無明の大夜を照らし、摂取の誓願を建てて、苦悩の有情を拯い給う。

宗祖親鸞聖人、あまたの聖教を著して如来の本願を宣説し、念佛の教えを弘めて末代の衆生を導く為、ここ奥州の地に、弟子の是信房を遣わし給へり。

是信上人、師との今生の別れの悲しみを胸に、ここ和賀の地に至る険しい旅路を乗り越え、この地に杖を置き、昼餉を食し、後に巨木と相成る松の小枝を地に挿したその日から、早や八百年の星霜を経たり。

ああ我等、八百年の時を超え、遠き宿縁に導かれし一味同行と共に、この記念法要を営み、御恩報謝の念佛を捧げし慶喜、胸に溢れ、感涙、瞼を潤す。

請い希わくは、この御恩報謝の念佛が、この先九百年、千年を超え、そして永遠に響き続かんことを、

時に、平成二十七年六月二十日

 霊鷲山選擇寺 住職 釋興真、敬って白す。

 

     真宗高田派 霊鷲山 選擇寺

           住職 釋 興真

 

各自念佛を称え、全員一回づつ鐘を撞き・・・・・・・・・・・・・・

各々方、いざ、笠松遺跡へ!

静かな田舎町で、六字名号を掲げて行列する大集団はとても目立ちました。

是信様、千原長左衛門様、橋本作内様(役)の御三方を先頭に行列し…

現地では故事を忠実に再現し…って、腕時計とメガネはダメでしょ!

記念勤行の後、笠松遺跡で集合写真を撮影

地元の方も、遠方から御参列頂いた方も、是信様への感謝の気持ちは同じ。

尊前を恭しく荘厳し、歴代住職にも鎮座して頂きました。

現地では百人を超える参列者にお集まり頂いていたのですが、お寺に行った事が無いからと、集合写真を遠慮される方達が三十名ほどおられました。

本当は、事前の広報にもう少し力を入れて、もっと盛大に執り行いたかったのですが、限られた時間と人員を考慮すれば、これ以上は望めない程の成果を上げる事が出来ました。御協力頂きました皆様には、改めて厚く御礼申し上げます。

 

 さて、記念法要が終わりホッとしている所ですが、私にはまだ使命が残されています。この、笠松遺跡の地で大きく鳴り響いた御恩報謝の念佛を、更に大きく広げて行くという、尊い使命です。

 是非他山でも、今年中にこの様な記念法要を執り行って頂きたいと思いますので、高田本山を通じて、真宗教団連合などの、協力関係にある団体に御提案などさせて頂ければと考えております。

 

                        合掌 釋興真                   

 

 

「明日から三日間、平成二十七年度永代経法会」 2015/06/19

 

 毎日が慌ただしく過ぎて参ります。クモの巣を取ったり、ペンキを剥がしたり塗ったり…。(作法の確認もまだこれからなのに…あと何時間有る?)

 毎年恒例の永代経法会。今年は非定例行事が目白押し(住職襲職式、笠松故事八百周年記念法要、興隆上人三回忌)ですので、準備が大変なのですが、今年は例年以上に地元の皆様が多く駈け付けてくれまして、何とか目途が立ちました。これで遠方からの皆様をお迎えする事が出来ます。皆様に御奉仕頂きました御恩は、法会で新住職としての役割をしっかりと果たす事によって、御返ししたいと存じます。本当に有難うございます。

 内陣出仕での導師は初めての経験です。心地良い緊張感を感じながら、疲労と睡魔を制圧する、今日この頃です。

 明日は住職襲職式と、笠松故事八百周年記念法要。後者には北上ケーブルテレビさんが撮影に来て下さる事になっております。御近所の方も、遠方の方も、是非記念にテレビに映ってみては如何でしょうか?

 下の写真は是信上人の木像です。今にも優しく語りかけてくれそうな、命を感じる仏像です。これが何と副住職の小田島信楽先生の手彫りだというから驚きです。この是信様、明日笠松遺跡に鎮座されます。どうぞお楽しみに。


                         合掌  釋興真

 

「笠松故事八百周年記念法要実施計画(続編)」 2015/06/17

 

 先日、是信上人の話を聞きたいとの事で、何と他派の住職様がお越しになりました。滅多に無い事で、大変光栄な事です。住職・副住職・坊守で対応させて頂きました。勉強不足の私には、是信様の詳しい事は何も知らないも同然なのですが、是信様の出自には二説有り、一つが本誓寺伝による「吉田大納言信明卿説」、もう一つが善證寺伝による「従三位源頼政の曾孫にあたる源宗房説」である事。そして、当山開基髙名興仁先生は吉田大納言説に疑いを持っていなかったと推定される(越前の吉田塚という史跡を度々訪れていた)事と、当山第二世住職であり私の義父である髙名興隆先生は、源宗房説にロマンを感じていた(宗房であれば、御自身の遠い祖先である源宗重=蓮位上人は宗房の甥にあたるので、是信様を、御自身の遠縁の御先祖様として慕っていたのではないかと推定される)事などを御説明致しました。

 キチンとした調査をする為には、(私もいつか足を運びたいのですが)本誓寺様と善證寺様に伺う事をお奨めしました。また、是信様が笠松遺跡の地に来られた時の従者の一人「千原長左衛門」がその後得度して円信房となり開基となった光照寺様に伺う事も是非お奨めしたい旨、伝えておきました。

 今回のきっかけは、私が今回の記念法要に対しての取材要請文をマスコミ各社に送ったのですが、その文書の写しが巡り巡って御住職様の目に触れる事となったのが御縁でした。後日信者様をお連れ頂き、改めてお越し頂けるとの事で、思いもよらぬ御仏縁に感動した次第です。

                         合掌  釋興真

 

<追伸>

先日、「広報きたかみ」のP8に、今回の記念法要の御案内が掲示されました。皆様お誘い合わせの上、是非御参加下さいます様、お願い致します。

 

 

「笠松故事八百周年記念法要実施計画(続編)」 2015/06/15

 

 いよいよ今年の永代経法会まで1週間を切りました。

 毎日慌ただしくアッという間に時間が過ぎて参りますが、様々な準備作業に御尽力頂いている多くの皆様には只々頭が下がるばかりです。 合掌

 さて、事前にお配りしております「平成二十七年度永代経法会御参拝の栞」を通じて既に御存知の方も多いかと思いますが、今年は非定例行事を三つ予定しております。(まだお持ちでない方は、お寺まで御連絡下さい)

 まず、初日20日(土)に予定しております「新住職襲職式」と、標題の「笠松故事八百周年記念法要」、そして翌日午前中に予定しております「興隆上人三回忌法要」になります。

 先日、このブログでも御説明させて頂きましたが、今日は「有縁の三人」つまり、是信上人役と従者の二人、千原長左衛門役と橋本作内役それぞれの配役について発表致します。

 

 是信上人役  ・・・選擇寺衆徒最年長の「及川願樂」先生!

 千原長左衛門役・・・選擇寺総代会より「伊藤雅利」様!

 橋本作内役  ・・・選擇寺門徒かつ橋本作内の実際の御末裔「舘善幸」様!

 

 以上、申し分の無い配役で、選擇寺から笠松遺跡まで皆様と御一緒させて頂きます。お時間の有る方は是非共御参列下さいます様、お願い致します。

 ついでですのでもう少し。実は、サプライズプレゼントがございます。選擇寺には、天下の銘木「笠松」が倒木した際にその一部を保管しておりまして、将棋の駒の「歩」よりも少し小さな大きさに切り分けた木片を、今回御参列頂いた皆様に差し上げる予定です。数に限りがございますので、大切に保管して頂ける方のみお申し出頂きます様、お願い致します。さてこのプレゼント、本堂で受付をした時に貰えるのか?或は笠松遺跡での勤行→当山霊園にございます、是信上人の墓参が終わった時に貰えるのかは、当日のお楽しみでございます。

                         合掌  釋興真

 

 

「ミツバチが帰って来てくれました!」 2015/05/07

 

 昨年秋、本堂の床下に営巣していたミツバチが、スズメバチに全滅させられてしまい、悲嘆に暮れていたのですが、気付かない内にまた戻ってくれていました。本当に嬉しいです。恐らくそれ程遠く無い内に、春の分蜂を迎える筈です。誰かミツバチ飼育名人は居ないでしょうか?分蜂した蜂を巣箱に誘導出来る方、是非チャレンジしてみて下さい。          合掌  釋興真

 

「是信講平成27年度花見会」     2015/04/29

 

 昨年の同じ頃は満開の桜でしたが…。

 「本日は、お日柄も良く、只一点、花が咲いていない事を除きますれば、最高の花見日和でございます。」(一同爆笑)

 まぁ、花見と言いましても、「花より団子」が世の常であります。

 皆さんに用意して頂いた美味しい料理と、美味しいお酒が有れば、他に必要なものなど…おぉ、有りました!カラオケセットです。

 楽しい食事の後は、カラオケ大会に突入!皆さん盛り上がる盛り上がる。

 続きは6月永代経のオサライ会で予定しております、第一回選擇寺紅白歌合戦までのお楽しみという事で。

 

「笠松故事八百周年記念法要実施計画」 2015/04/4

 

 今年、平成27年(西暦2015年)は、健保3年(西暦1215年)に是信上人(御開山親鸞聖人高弟二十四輩の第十番)が奥州布教の為に此処和賀の地に来られた際の「笠松故事」から丁度八百年という、節目の年でございます。ここ東北の地に「南無阿弥陀仏」の名号が今日有るのは、是信様のお蔭なのですから、大きな節目であるこの年に、私達は改めて是信上人の奥州布教の功績、そして笠松遺跡保存の意義を再認識する必要が有ると思います。そこで…

 当選擇寺では、6月20日(土)14時より、「笠松故事八百周年記念法要」を執り行います。13時30分からは、新住職襲職式を執り行いますので、新住職として皆様への御挨拶を終えてからの私の初仕事が、この記念行事となります。

 皆様お誘い合わせの上、是非共御参加下さいます様、宜しくお願い致します。

 さて、当日の予定ですが、本堂でのお勤めの後、是信上人役・千原長左衛門役・橋本作内役の御三方(誰かは後日発表致します。一人は本当の御末裔です)から順に、参加者全員で撞鐘し、当山鐘楼堂から山門を下りて、徒歩で笠松遺跡に向かいます。約1.8km程度(30~40分程度)有りますので、お年寄りや体力に自信の無い方は遠慮無く車でのシャトル便に乗って現地で待っていて下さい。

 現地では笠松故事に倣って御三方に昼餉を食して頂いた後、記念勤行・来賓挨拶・記念撮影等を予定しております。

 現在、地権者様への御挨拶を済ませ、警察への届け出等、諸々の準備に着手しました。いよいよ忙しくなって参りましたが、早速、隆善先生(興隆先生の最後の弟子)に話を通して頂き、地元の複数の新聞社に取材をして頂く事となりました。本当に有難うございます。

 そろそろ時間が無くなって参りましたので、テレビ取材のお願い等も同時に進めなければなりません。

 「俺も手伝うよ!」という方、是非御力添えの程、宜しくお願い致します。

                         合掌  釋 興真

 

「興仁上人月参り」 2015/03/24

 

 24日(火)は恒例の興仁上人月命日のお勤めです。興仁先生や皆さんに出張の報告をした後、お勤めに入る前に声合わせを行いました。

 やはり声合わせをしてからお勤めに入ると「違うな」と実感出来るものがあります。とはいえ、今年は大切な行事が目白押しの大切な年。仏様の前で心を一つにして、調和のとれた素晴らしいお勤めが出来る様、まだまだ私達は成長しなければなりません。誰でも(未熟者の私の様な新米住職でも)、努力すれば必ず成長する事が出来るのだという事を、皆さんと共に実感する。「恒例の月参りで、そんなお勤めが出来れば本当に素晴らしいな。」という想いを強くしました。

                         合掌  釋 興真

 

「出張報告」 2015/03/20

 

今月14日(土)から17日(月)、北陸への短期出張に行って参りました。

今回は東京から出発。東名高速で米原から北陸道で鯖江ICを降り、十八日講のリーダー、松田先生のお宅でお世話になりました(アンコウ鍋と越前ガニのあの味が…)。翌15日は武生の十八日講本部へ。

 急遽事情により、私一人で対応する事となってしまい、大慌て。

準備したのに忘れ物したり…。何と表白をタブレット端末で!(前代未聞だけど、多分バレて無い?…冷汗)

 それにしても、やはり真宗王国の皆さんは本当に勉強熱心です。

 盛大な食事会を経て、見送って頂いた方の写真を撮ったら、もうこんなに暗くなってしまっていて…。楽しい時は時間が過ぎるのが本当に速いですね。

 翌日は、福井を朝早く出発して石川県野々市市へ。一念同朋会さんの今年の法話会にお邪魔させて頂きました。会場は地元の名店!北山旅館さん。

 開始30分前に到着。慌てて準備し、午前・午後に分け、約3時間程お話しさせて頂きました。新米住職の未熟な話にお付き合い下さいまして、本当に有難うございました。

 皆さんの、身を乗り出す様にして聞く熱意には圧倒される様で、本当に驚くと同時に、頭の下がる思いでした。

 準備不足も有り、皆様に御満足頂ける話が出来なかったと、申し訳無い気持ちで居た所、会長さんの終わりの挨拶で、過分なお褒めのお言葉を頂き、余計に恐縮してしまいました。もっと頑張らなければ…。

今回の出張の日程を終えてホッと一息ついた後は、お待ちかねの食事会。心のこもったおもてなしに感謝です。

 下はここ北山旅館の女将さん。凄腕料理人なのに、意外とお茶目です(^.^)。

 それにしても、同行の絆って、本当に凄いですね。改めて感じました。初めて会った方達でも、家族の様に迎えてくれる。そして、1年ぶりにお会いした方達でも、近所でいつも接している親戚の様に迎えてくれる。そんな皆さんの笑顔を見ると、長旅の疲れも吹き飛んでしまいます。

 ただ、車の中で留守番させられていたネコちゃん達にとっては退屈でつまらなかったみたいです。顔に出てます(グッタリ)。もんちゃん、お疲れ様。もうすぐ帰るからね。

 行きは東名高速で海側からの富士山(写真無くてすみません)。帰りは中央高速で逆側からの富士山を拝むという嬉しい副産物も出張の楽しみの一つですね。

  以上、出張報告でした。お世話になった皆様、本当に有難うございました。

                          合掌  釋 興真

 

 

「興隆上人3回忌法要」 2015/03/01

 

先日、地元の信者様と興隆先生の3回忌法要を執り行いました。正式には、改めて行われる6月の永代経法要の際に行われますが、命日である今日は、先生を慕って、多くの方に足を運んで頂きました。先生の遺影は、御存知の通り、優しく微笑んでおりますが、今日はいつもとは一味違う笑顔に見えました。

                          合掌  釋 興真

 

「一光三尊佛御開扉ポスター」 2015/02/28

 

今年は、一光三尊佛をお迎えする大切な年でございます。いよいよ当山での御開扉まで約半年となりました。A1サイズの大型のポスターや、屋外にも掲示出来る様、ラミネーターで防水加工したA3サイズのポスターを、これから各地にお伺いして掲示させて頂きたいと思いますので、御協力の程、お願い致します。

「ウチのお店にも貼って良いよ!」という方、是非御連絡下さい。

宜しくお願い致します。

 

「めぐみ1月号に掲載されました」 2015/02/10

 

昨年12月にお知らせしました、初参式での可愛い赤ちゃんの写真が、本山(高田派婦人連合会発行)の「めぐみ№86号」に掲載されました。

本山の宗務院教学課では、この写真が可愛らしいと、大変評判だったとのお知らせを頂き、ほっこりした気分になりました。

又、御丁寧に、お裏方様より謝状と過大な御礼をお送り頂き、恐縮して宗務院に感謝の伝言をお願いしました。この場を借りまして、改めて御礼申し上げます。

 

「新年会」 2015/01/10

 

先日、本堂で地元の信者様との新年会が有り、御馳走を並べて和やかに新年を祝いました。今年は各衆徒さんに熱い抱負を語って頂きました。画像は先代の興隆先生の一番弟子、善念先生が語る様子です。

 

 

「新春書初め」 2015/01/06

 

昨日、日本ハウスプランニングの皆さんがお越しになり、仕事始めの勤行と、 恒例の書初めを行いました。

書いては悩み、書き直しては悩み…人生の縮図ですね。

なかなかの力作揃いでしたが、作品は、北上駅前のお店に一年間掲示されるそうですので、見に行かれては如何でしょうか?

http://www.homes.co.jp/iezukuri/mid-5436/

 

 

「新春御挨拶」 2015/01/01

 

あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、誠に有難うございました。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

大晦日は、例年以上の大雪の中、多数の参拝者の皆様に足を運んで頂き、盛大に元日勤行を執り行う事が出来ました。本当に有難うございます。

又、準備に奔走されました皆様の御奉仕に、厚く御礼申し上げます。

 

元日勤行の際は、住職として私から皆様に一点、お願いをさせて頂きましたので、ここで改めてお伝え致します。

昨今の国内外の社会情勢では、無抵抗の人間を殺害する様子の映像を世界に公開する様な勢力の台頭や、その報復としての近代兵器での攻撃による大量殺戮、そして、新たな無差別テロとその報復攻撃という「際限の無い殺し合いの連鎖」、或いは、奴隷制度の復活宣言、国内では、親殺し、子殺しなど、「五濁悪世を地で行く様な」心痛む出来事が散見されています。こういった事を無くす為に私達一人一人に出来る事は、果たして有るのでしょうか?

「私達一人一人の力では、何も変える事は出来ない」と、最初から諦めて何もしなければ、結局は何も変わらないという状況が、確実に続いていくものです。

ですので、少しづつでも世の中を変える為の、地道な努力を、皆さんと協力して実行に移して行きたいと思います。

とは言いましても、大言壮語をすると、結局何も実現する事が出来ないまま終わる事が多いのは、世の常であります。

従いまして、今年一年間、「他者を思いやる気持ち」を広める為に、まずはここ選擇寺同行者の幸せを、心から願って頂きたいのです。

私達御同行は、遠く離れていても固い絆で結ばれた「法(のり)の友」でございます。

まずは、私達の身近に居る同行の皆さんの幸せを、心から願って頂きたいのです。嬉しい事が有ったら、一緒に喜んであげて下さい。もし悲しい事が有った様であれば、一緒に悲しんであげて下さい。自分一人ではとても支え切れない程辛く大きな悲しみであれば、抱え込まずにお寺に来て話して下さい。御教えには、「辛い時に、自分がどう考えれば良いか?」という問いに答える、膨大な知見が凝縮されています。本当に有り難い事です。

その様にして、「他者を思いやる気持ち」が、(身近な存在とは言え)同朋の輪に広まって行く事になれば、「世の中安穏なれ、佛法広まれ」という、親鸞聖人の願いに近づく「小さな一歩」になると思うのです。

その小さな一歩に近づく為の、「更に小さな一歩」として、「この選擇寺の同朋の幸せを、心から願う」という気持ちを、この一年間忘れずに心掛けて頂きたいと、皆様にお願いしたいと思います。

是非今年一年間、私のこの願いを、頭の隅に置いて過ごして頂ければと、心よりお願い申し上げます。

 

 本年の皆様の御多幸を、心より願っております。     合掌

 

        平成 二十七年 元旦  選擇寺住職 釋 興真

 


 真宗高田派

  霊鷲山選擇寺

<住所>

〒024-0331

岩手県北上市和賀町

横川目7-158

<℡&fax>

0197-72-2042