「あけましておめでとうございます」     2018/1/1

 

皆様、新年、あけましておめでとうございます。

まずは、年賀状の内容をそのまま転載させて頂きます。

 

 

新年明けましておめでとうございます

 

旧年中はお世話になり、誠に有難うございました

 

本年もどうぞ宜しくお願い致します

 

 「私はねぇ、苦手意識の為か、ずっと避けて、逃げ回って来ていた、フランス語会話を、今年こそはモノにしてやろうと思っているんだよ。」…元は財界の著名人だが、質素な老後を暮らす八十代半ばの老人が私に語ってくれた新年の誓いの言葉でした。今から四半世紀も前の事です。当時二十四歳だった私には「大人物というのは、晩年になっても立派な生き方をされるものなんだな…」位にしか感じませんでしたが、齢五十となった今の私には大いに共感するものが有ります。人は何故、命尽きる迄学び続け、そして新しい事に挑み続けるのでしょうか?それは自分の愚かさ・未熟さを辨えているからこそなのだろうと思います。私も生涯学び続け、新たな事に挑戦し続ける、そんな人間でありたいと、切に願っています。

皆様と共に歩む新たな一年の幕開けに感謝して、合掌。

                    霊鷲山選擇寺 住職 釋興真

 

 

 

「今年一年、本当に有難うございました。」     2017/12/31

 

 今日は大晦日。アッと言う間に過ぎ去ろうとしている平成29年とも、いよいよお別れです。昨年、一昨年と雪が少なかった年末に慣れてしまっていたところに、例年通りの大雪が降ってしまい、除夜の鐘~元日勤行の一連の行事の準備段階からちょっとした悩みの種だったのですが、多くの皆様が除雪作業に駆け付けて下さり、しっかりと境内並びに諸堂の通行&駐車スペースを確保する事が出来ました。奉仕して下さった皆様に深く感謝です。

 また、今年一年、当選擇寺を力強く支えて頂きました事、誠に有り難く、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。

 

 尚、除夜の鐘は、例年通り23時50分から撞き始めますので、皆様お誘い合わせの上、どうぞお気軽にお越し下さい。

 

                     合掌   釋興真

 

 「御参列御礼」(平成29年度・永代経法会)    2017/6/20

 

 今年も盛大に執り行わせて頂きました永代経法会。大変多くの皆様の御参列を賜りまして、誠に有難うございました。ここに深く御礼申し上げます。

 お蔭様で、前年比で105%と、毎年少しづつですが、より多くの方々に御参列頂く事が出来ました。(受付記帳人数ベース)

 一人でも多くの方に御参列頂ける様、事前に出来る事は色々と手を尽くしたつもりだったのですが…何事も思う様には上手く行きませんね。

 何とか前年比でプラスの結果を出す事が出来たとは言え、何も手を打たず、漫然と前例を踏襲していたら・・・と考えるとゾッとする様な、「現代日本人の仏教離れ、寺院離れの風潮」を確かに実感した、貴重な法会だったと思います。

 法会に御参列頂きました皆様にお送りした礼状の文面を以下に掲載致します。(礼状の郵送不着の方が何名かおられますので、その方達におかれましては、この場にて失礼致します)

 法会の様子などは、改めて後日お知らせ致します。 

                     合掌   釋興真

 

初夏の候、御同行各位様におかれましては、御法悦の段、お慶び申し上げます。

 先日執り行いました、三日間に亘る、「平成二十九年度・永代経法会」では、大変御多忙中にもかかわらず、御参列を賜りまして、誠に有難うございました。

 お蔭様をもちまして、昨年よりも多くの方々にお越し頂く事が叶いました。

 今回の法会では、多くの方々に御参列を賜り、選擇寺霊園に新たに完成した、「永代供養墓」の入仏式を、盛大に執り行う事が出来ました。当山だけの問題に限らず、日本国全体に蔓延する各家庭の墓を取り巻く様々な問題を解決する為に、少なからず貢献してくれるものと、期待して已みません。 

永代供養墓の完成を記念して植樹された左右奥に配する紅白の華桃は、来春から私達の目を楽しませてくれる事と思います。また、右横にございます、水蓮の咲き誇る蓮池は、三年後を目標に、多くのホタルが飛び交う様な素晴らしい環境を作り上げるべく、着々と環境整備事業を進めて参ります。 

「冷えたスイカを頂きながら、ホタルの飛び交う幻想的な空間で、永代経法会の開催期間中の夜を、有縁の同朋の皆様と共に過ごす・・・。」そんな、ささやかな楽しみもまた、未熟者の非力な私に、僅かばかりの力を与えてくれる様です。

 気候が不安定な折、また次にお会いする日まで、どうぞお体御自愛下さい。

皆様の変わらぬ元気な御姿を拝見するのを、心待ちにしております。   合掌

 

 

「平成二十九年度・永代経法会」         2017/6/17

 

今日から三日間、平成二十九年度・永代経法会を厳修致します。

いろいろとお伝えしたい事は有るのですが、御参拝の栞の冒頭に記した私の挨拶文をそのまま掲示致します。

 

 

「日本人の仏教離れ、寺院離れが深刻化している…」などといった話を、新聞やテレビでよく耳にする様になってから久しく、今や 常識化していると言っても過言では無い程、大変残念な状況下に、現代の私達日本人は置かれております。

 

髙田本山からは、「合併・廃寺・兼務代務者就任…」といった、大変寂しく、悲しい知らせが、忘れた頃に、「ポツリ、またポツリ」と届けられて来ており、世間一般で語られている厳しい状況が、紛れも無く進行中の現実の出来事なのであるという事を、改めて私に気付かせてくれます。

 

事実、文化庁の宗教統計調査の示す数値によれば、この十年間で我が国の仏教徒は何と五百万人近くも減少している様です。

 

毎年五十万人の減少とは、大変深刻で、物凄い数字です。

 

では、私共選擇寺の状況はどうでしょうか? かつての賑いを知る方達は勿論ですが、若い世代の方達は特に「仏教離れや寺院離れ」を強く実感されている事と思います。

 

原因は一体どこに有るのでしょうか? そして、この困難な局面にどう対処すれば良いのでしょうか?

 

…常に私が想いを巡らせる、永遠のテーマではありますが、この点につきましては、初日の法話で詳しくお話ししようと思っておりますので、ここでは話の先を急ぎたいと思います。

 

さて、皆さん、私達「有縁の同朋」は、生まれも育ちも家も郷里も、そして死ぬ時も死ぬ場所も、全てバラバラの集団ではありますけれども、たった一つ、「今生の縁尽きて後生に向かう先」だけは、皆、一処でございます。

家庭によって様々では有りますが、場合によっては同朋の絆が、家族の絆と同等か、或いはそれ以上かも知れないと思われる様な方達が、大変多く居られる訳です。本当に有り難い事です。

 そんな有縁の同朋が此処選擇寺に一同に集い、一度も会った事の無い方の為に、後生の一大事の解決を願って、当山永代経法会を、盛大に勤め上げる。…この荘厳な法会が立派に続いて行く限り、この選擇寺の未来は全く心配無いと、私は固く信じています。

そう、「真実の法が、法滅の時代を超えても永遠に不滅である」という事を予言された釈尊の言葉の様に。

 

二度と繰り返される事の無い、一期一会の法会。

「平成二十九年度・永代経法会」を、これより厳修致します。

 

生前に阿彌陀如来との仏縁に遇う事が出来、既に往生の素懐を遂げられた方々に対しては、報恩謝徳の法会としての念仏を奉げ、

 そして、生前に仏縁に遇う事無く、不幸にして亡くなられてしまった方々に対しては、化土往生を実現する為に、亡くなられた方々に成り代わって、後生の一大事の解決という、「一生に一度のお願い」を、全身・全霊を以って勤めさせて頂きます。

 この尊い使命を果たす重責に、改めて身の引き締まる思いでございます。

 

毎年毎年、悩みに悩んで作成しているこの「御参拝の栞」ですが、今年は四ページを増刷し、内容を拡充致しました。少しだけ、理想に近付く事が出来た様な気が致します。意義深いこの法会の理解に、少しでもお役立て頂ければ、誠に幸いでございます。

 

 最後に、至らない私の未熟さを、いつもながらの百人力で力強く支えて下さり、此度の法会の開催準備に奔走して下さった皆々様の、尊き御奉仕に、深く感謝を申し上げ、私からの御挨拶に代えさせて頂きます。

 

                           合掌

 

 

   平成二十九年六月十七日 霊鷲山 選擇寺 住職 釋 興真

 

 

それでは皆様お誘い合わせの上、是非御参列下さいます様、お願い致します。

 

                     合掌   釋興真

 

 

 

「永代経法会・御参拝の栞」           2017/5/31

 

 いよいよ今年の永代経法会が近付いて来ました。

 明日の興隆上人の月命日に御参列頂いた方から栞をお渡し致します。

 今年の栞は4ページを増刷し、内容を拡充させてありますので、どうぞ御期待下さい。お楽しみに!

 

                     合掌   釋興真

 

 

 

 

「選擇寺霊園・ホタルの里、整備計画」      2017/3/13

 

 突然何の事?と驚かれるかも知れませんね。

 実は、当選擇寺霊園の周辺は良質の水に恵まれた、沢山のホタルが美しく飛び交う幻想的な空間でした。

「~でした。」という言葉に引っ掛かった方、お察しの通りです。

 今は殆どホタル君達は居なくなってしまいました。原因は水が悪くなったからではありません。近年の農業用水の水路の整備工事によって、コンクリート製の水路を効率良く農業用水が流れる様になった為、タニシやカワニナという、ホタル達の餌になる生き物が生活出来ない環境になってしまったからです。

 そういう事なので、ホタル君達が再び美しく飛び交う幻想的な空間を取り戻すのは、それ程難しくは無いと信じて、まずは彼等の餌となるタニシ・カワニナを大量に飼育する事と致しました。

 詳しくは、改めて御報告致しますが、選擇寺霊園の蓮池の横に間も無く完成する永代供養墓は、いずれホタルの名所になるかも知れませんね。お楽しみに!

 

                     合掌   釋興真

 

 

 

「東日本大震災から6年」             2017/3/11

 

 東日本大震災から今日で丁度6年の月日が流れました。

 あの震災で亡くなられた多くの方達は、今日で七回忌となります。

 一部の方達は、今でも亡骸を見つけてもらえずにいて、家族の方達と共に苦しみ続けています。

 自分に天眼通(何でも見る事が出来る神通力…第六願)が有れば、真っ先にこの人達を見つけ出して、遺族の元に届けてあげたいのですが、そんな事を出来る人間が居ない事、そして、この問題が、恐らく永遠に解決されないであろう事は、悲しくも厳しい現実です。私達に出来る唯一の事は、節目のこの日には必ず彼等の事を想い、合掌念佛する。この一点に尽きます。

 先の大震災で亡くなられた全ての方々、そして、未だに亡骸を見付けてもらえない方達の御冥福をお祈り申し上げ、合掌・礼拝致します。

 

                南無阿弥陀佛   釋興真

 

 

 

「3月1日は興隆上人の祥月命日です」      2017/2/27

 

 明後日、平成29年3月1日は、第二世住職・釋興隆上人の祥月命日です。

 法要は10時より当山本堂で開始致します。

 早いもので、あれから既に4年(五回忌)の月日が流れようとしています。

 興隆上人は今でも皆さんの幸せと当山の繁盛を願い続けておられると思います。有縁の皆様が集い、多くの念佛が本堂に響き渡れば、上人もお歓びになる

と思いますので、大変お忙しいとは思いますが、皆様お誘い合わせの上、御参列を賜ります様、何卒宜しくお願い致します。

 

                     合掌   釋興真

 

 

 

「今年一年心掛けて頂きたい事」(元日勤行にて)  2017/1/10

 

元日勤行の際は、寒い中、御参列を賜りまして、誠に有難うございました。

 

昨年の元日勤行の時は、「常日頃口に出して言いにくい事を、言う勇気を持とう!」とお願いし、ついつい省略しがちな「ありがとう、ごめんなさい、おかげさま」などの一言を、身近な相手にキチンと伝えましょうと提案しました。憶えて頂いている方は少なかったですが…。

 

さて今年です。当日お話させて頂いた内容の、細かい部分は省きますが、「優しさ」と「厳しさ」という、バランスを保つのが難しい「心の立ち位置」について、心掛けて頂きたい事をお話しました。

優しさと厳しさについて考える時、どうあるべきかは別として、世の中の人達は四つの種類に分けられると思います。

①他人には優しく、自分には厳しい人

②他人には厳しいが、自分にも厳しい人

③他人には優しいが、自分にも優しい人

④他人には厳しく、自分には優しい人

一般論として言える事は、上記の四種類は、「上に行く程立派な人で、下に行く程、下劣な人」という事だと思います。

私は若い頃から、自分が上記①の様な人間にはなれる筈は無いので、②の様な人間、つまり「他人に厳しくても、自分にもっと厳しい人間であれば、それで上出来だと思っている人間であって、他人に優しく、自分に厳しい人間になど、なれる筈が無いと、最初から諦めている人間」として生きて参りました。

しかし、得度して三年、住職襲職式から一年半近い時を経て、自分の考えを変えなければならない事を悟りました。住職という役目を果たす為には、今迄の自分では駄目であると。そして、皆様が住職に意見するのは、中々難しい事なのだから、自分で考えて速やかに行動に移さなければならないと。

ただ、軽々しく上記①の様な人間になりますなどとは言いません。簡単な事では無いからです。常に「人にはやさしく接し、自分の事は厳しく律する事の出来る人を目指す気持ちを忘れない」という事を心掛けて行こうと思います。

 

そして、皆様におかれましても、上記④に思い当たるところがあれば、まずは③を心掛け、③の人は②を、②を心掛けていた人は①を目指す気持ちを、心の片隅に置いて頂きたいと、自戒の念も込めて皆様にお伝えし、お願い致しました。

 

私達の教えでは、「後生の一大事」という、自分の力の及ぶ範囲を完全に超越した領域については、如来の本願力唯一つに御縋りするのみです。しかし、今生の縁が尽きる迄、この人間界でどう生きて行くか(どの様に菩薩道を全うするか)という課題についても、他力(仏力)のみを語り、自らの努力を否定して開き直る様な考えを持つという事は、如来の大慈悲心の本意に背く事であり、それは甘えなのではないかと考える次第。

 

一年後、皆様の心の片隅に、このメッセージの余韻が残っていて、皆様の幸せに何らかの形で貢献出来ている事を、切に願います。 

     

                     合掌   釋興真

 

 

※追伸:「優しさに隠顕有り」

            優しさとは、厳しく接する態度の裏に隠された場合も、稀にございます

    という事を、予め申し添えておきます。 (^^;

 

 

 

 

 

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